大学からの起業:メルマガ20170915

01 ┃本日のコラム『 大学からの起業 』

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  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)

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PDBマーケティング藤田です。

今日はメルマガを聞き始めた時、いきなり

ラジオからJアラートが放送されました。

6時57分に北朝鮮がミサイルを発射した

というものです。発射から5分。

 

放送では日本に着、もしくは通過に10分

かかるそうです。

7時10分ころ北海道上空通過の放送が

ありました。

NHKは、緊張感が高い口調でしたが

何のための放送かよくわかりません。

 

相手がミサイルですからどこに落ちるか

わからない。建物の中が安全というのも

根拠が不明です。

 

今日は、ミサイルではなく最近新聞などで、

目にする大学からの起業についてです。

私が5月から開始した京都の活動と混同

されるケースもよくあります。

 

全く異なるのですが、それは最後に。

まずは中小企業経営原理から見た、官製

大学起業不可能論です。

エイジレス起業支援インスクエアとして、

押さえておくべき要素です。

 

毎日のように日経新聞では大学と自治体、

地域商店会などとの連携、大学からの

起業の報道があります。

大学は、研究成果を何らかの形で事業に

結びつけたいと言う願望があり、

自治体や地域には、新しい観点で活性化

したいというニーズがあります。

これを結び付けようという試みです。

 

ここに、大学への「社会の要請」を支援

する大義名分で国の予算付が行われています。

大学発ベンチャー支援ということで、

京大にも1000億円の基金が提供されています。

 

IPS細胞の事業化に投資が決定されています

が、その他使い道が決まりません。

 

役に立たない文科系の予算を削減し、

知的財産を活用した、事業化を促進です。

いくつか基本的な構造に無理があります。

 

どんな零細企業でも、事業成立には3つの

要素があります。

1.  顧客:商品サービスの利用者=お金を払う人

2.  商品:お金を払ってもらう商品、サービス

3.  流通:顧客に商品を届ける方法

 

少なくとも過去から現在、大学では顧客の

開拓、流通の仕組みは保有していません。

社会に還元する知財というのは商品、サービス

を生むための基礎研究です。

 

IPSの研究は、細胞の再生という課題実現の

研究ですが、研究成果はノーベル賞受賞で

評価が確定ですが、その後事業化には

長い道があります。

 

いきなり最終需要者(患者)への提供では

なく、製薬会社への素材供給など市場の

設定と、どうやって届けるかという流通課題

の解決が必要です。

 

現在いくつかのベンチャーが周辺で活動を

開始しています。

こちらは研究より、顧客設定=マーケティング

と流通の仕組みつくりです。

市場が大きいので、プロの経営者が参入しています。

 

IPSのようにほかのテーマもどんどん事業化

できるか?

無理です。

 

大学が持つ知財があるとしても、商品化まで

の時間コストがかかりすぎて効率的でない。

最初から市場を想定した研究になっていない。

関係者も理解しています。

 

そこでテーマのすり替えが起きます。

大学起業から学生起業です。

学生ベンチャーを生み出すという掛け声で、

会社の作り方、事業計画の作成方法などの

公式講座が創設されいます。

 

従来の関係者では教えることができない

ので、外部から会計士、コンサルタントを

受け入れることになります。

教育で起業が増える?

 

招聘されたコンサルはわかってますから、

講義で明言します。

学生起業はリスキーだ。きちんと大企業に

入って準備して起業すべき。

 

事業に必要な、自分固有の顧客。あるいは

固有サービスを持ってからという助言です。

 

結果として、新設講座は人気はありますが、

就職ランキングは数年パナソニックが

第一位継続中です。関西のトップ企業です。

 

私の課題は世の中の「評論」ではなく

「変えること」です。

前段の大学と企業の連携については、

大手はすでに動いています。

日立は中央研究所を縮小し、大学との

共同研究を拡大しています。

研究テーマ設定から、影響力を行使する狙いです。

 

スタンフォードのような、荒唐無稽の

学生起業を追求します。

会社の作り方といった発想ではなく、

自由に発想を拡張できる環境を提供します。

 

公式講座に拘束されない広い知識、

経験蓄積の場です。

 

同じ大学の中で数十年、教授となった人の

講義だけでなく、官僚として、民間人

としての経験から、学生たちに伝えたい

意思を持った人たちの講座の創出です。

 

起業はリスクが大きく同じくらい楽しい。

パナの安定のいいが、2年くらいやって

みようという変わり者が自然に出てくる

環境を目指します。

 

現在のステージは、講師エントリーを

複数受けています。

最低受講生は3名の設定です。

この確保に向けて活動中です。

夏休みも終わりコンタクトを強化します。

 

毎日30度以下で過ごしやすくなりました。

 

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、起業塾長・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳・出身:香川県丸亀市・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部・役職:PDBマーケティング 代表取締役 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1・mail:fujita@p-db-m.com・経歴:1974年  株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで

    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)

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